簿記初心者が独学でいきなり2級を受験した末路

簿記2級、3級飛ばし 資格




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「簿記というものに触れたことがないけど、どうせなら2級から取得したい」

こんな方は、意外と多いのではないでしょうか。

いきなり簿記2級を3級飛ばしで、しかも独学で勉強する。これは、かなりのリスクを背負う可能性が高いやり方です。

なぜなら、私自身がそのやり方で進み、結果的に大きくつまずいたからです。

うまくいけば問題ありません。ただ、やり方を間違えると、何百時間と勉強しても結果が出ない。そんな状態に陥ることもあります。

私がどうしてこのような結果になってしまったのか。そんな経験談をまとめました。

「3級」という如何にも取得できそうな響き、そして「とりあえず簿記はとっておこう」そんな気持ちで臨むと痛い目に合います。




簿記2級の合格率や配点について

簿記2級には、共通試験(紙試験)とネット試験(CBT)の2種類があります。

一般的に、紙試験のほうが難しいと言われており、合格率は平均で25%前後。難易度が高い回になると、合格率が10%前後まで落ちることもある難関試験です。

一方、ネット試験でも合格率はおおむね30%前後で推移しており、決して簡単な試験とは言えません。

簿記2級の配点は以下のとおりです。

合格点は70点以上。

  • 第1問 20点(仕訳)
  • 第2問 20点(ほぼ連結会計)
  • 第3問 20点(精算表やBS/PL作成)
  • 第4問 28点(工業簿記)
  • 第5問 12点(工業簿記)

となっており、第4問・第5問の工業簿記で、できるだけ満点近く獲得することが合格のカギになります。

ただし、第5問については、基本的な問題から捻った問題まで幅があり、出題内容による運の要素も大きいと感じました。

第1問は仕訳5問×4点という配点のため、たった1問の仕訳ミスが致命傷になりやすいのも特徴です。

第2問は、鬼門とされる連結会計がほぼ出題されます。ここは満点を狙うというより、部分点をどれだけ拾えるかが重要なパートと言えるでしょう。

簿記2級を3級飛ばしで受けるのが厳しい理由

いきなり簿記2級から勉強を始めると、3級の勉強がどうしても疎かになりがちになります。

というのも、簿記というものが何なのか分からない状態で、いきなり2級のテキストに手をつけると「2級の勉強をすれば3級の知識も一緒に勉強できるだろう」こんな考えになってしまいました。

もちろん、2級のテキストにも3級相当の内容は書かれています。ただし、3級に特化したテキストと比べると、土台となる解説はどうしても薄くなります。

簿記2級は、簿記3級の延長線上にある試験です。3級の内容をしっかり理解したうえで、それを深掘りしていくのが2級です。

基礎を固めずに応用・実戦編からスタートしてしまうようなもの。

この順番を飛ばすと、後になって大きな影響が出てきます。

特に影響が出やすいのが、表の作成や転記だと感じました。精算表や財務諸表の作成、資料の読み取りなどは、3級で徹底的にやり込んでおくべき部分でした。

後から振り返ってみて、3級を飛ばしたことで一番問題だったのは、ここだったと感じています。

また、周囲から見たときの評価も無視できません。

簿記3級を取得している人は「簿記の基本が分かっている人」と見られるでしょう。

一方で、資格を何も持っていない場合、簿記が分かる根拠がありません。2級レベルの知識があるというアピールなんて通じないのです。

この差は、思っている以上に大きいと感じました。

使用した教材と勉強量

使用した教材は、テキストと問題集を商業簿記と工業簿記をそれぞれ1冊ずつです。

また、工業簿記については、YouTubeの解説動画を使って勉強しました。

材料の追加投入やシュラッター図など、つまずきやすい部分を丁寧に解説してくれており、理解の助けになりました。

商業簿記については、理解を深めるために有料の講義動画も購入しました。

正直、価格は高めでしたが、内容は非常に分かりやすく、理解できるまで何度も繰り返し視聴しました。

鬼門となる連結会計の解説も含まれており、ここは特に勉強になった部分です。

ここまでやっていれば、普通なら合格ラインに届いてもおかしくない。

当時はそう思っていました。

簿記2級の勉強で最初につまずいたポイント

勉強を進めていく中で、まず大きくつまずいたのが商業簿記でした。

仕訳や計算方法に意識が向きすぎて、その後の作業が疎かになっていたのです。

簿記2級では、第3問で表を作成する問題が出題されます。計算が合っていても、表を完成させられなければ点数になりません。

第2問の連結会計でのロスをできるだけ防ぐために、この第3問はできるだけ落とせない。

簿記2級から始めた場合、精算表やBS/PLの作成に慣れていないため、ここで止まってしまいます。一方で、簿記3級を合格している人は、ここを徹底的に練習しているため、勉強せずに済みます。

この差は、勉強を進めるほどはっきりしてきました。

工業簿記で感じた想定以上の難しさ

次につまずいたのが工業簿記です。

工業簿記は簿記2級からの科目で、配点は40点。合否を大きく左右する重要な分野です。

範囲が狭く、問題もひねりにくいと言われることがありますが、実際に解いてみると、意地悪な問題も多くあるので要注意。

1問あたりのボリュームも大きく、時間も取られます。基本問題が解けるだけでは足りませんでした。

工業簿記については、問題集1冊では対応しきれないと感じました。いろいろなパターンに慣れておく必要があったと思います。

「テキストも解ける」「問題集も解ける」それでも、なぜか手応えがない。

そんな不安を抱えたまま、試験日が近づいていきました。

試験直前から当日にかけて起きたことなど

一度、練習のため、紙の共通試験を受験しました。ここでできないところなどを把握し、数か月後のネット試験の本番に備えていました。

暇があればテキスト問題や動画を何周もする日々。やりすぎたのか、試験直前の2週間、勉強しているだけで吐き気を感じるようになりました。

これは、学生時代に苦手な科目を勉強していたときでも経験したことがありません。

試験当日は、朝から手が震えていました。

そして試験本番。問題を見てみると、苦手な分野が目に入ります。仕訳も、少しひねったものが多いと感じました。

「ちょっと厳しいかもしれない」

そう思った瞬間、頭が真っ白になりました。解けるはずの問題も解けなくなり、体調不良を感じたため、30分ほどで途中退出しました。

さすがにこれは体がSOSをあげていると感じ、半年以上かけて取り組んできた簿記2級の挑戦は、ここで一度区切りをつけることになります。

試験前は、もしダメだったら1か月後に対策して再挑戦しようと思っていました。しかし、この状態では同じ結果になると判断しました。

体調を優先し、しばらく簿記から離れることを決めました。

今振り返ると、せめて簿記3級から勉強するべきだったと感じます。最初の一歩を間違えたことが、その後に大きく影響していました。

最後に

簿記2級をいきなり目指すこと自体が悪いわけではありません。ただ、簿記初心者の方が独学で進める場合は、順番を間違えないことがとても重要です。

正直予備校など、簿記のプロに「直接」教わらないとかなり厳しい道になると感じました。

まずは簿記3級のテキストで、基礎をしっかり固める。そのうえで、2級に進む。これが一番資格取得の近道だと思います。

3級だけでも充分簿記としての資格レベルは大きいです。

そして・・・

私は簿記3級の取得を目指すことになったのです。

簿記3級のネット試験で4回落ちた話|数年間を通じて感じた受からない理由

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