簿記3級のネット試験で4回落ちた話|数年間を通じて感じた受からない理由

簿記3級に落ちた理由 資格




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これまで勉強に関しては、学生時代の受験や定期テスト、就職試験や資格試験なども含めて、最終的にはなんとかなってきました。

そんな中で、私の中で強敵の1位、2位を争う科目が、簿記かもしれません。

それくらい、かけた勉強時間に対して結果がまったくついてこなかった科目でした。

今回は、簿記3級に何度も落ちてしまった理由について、整理する意味も含めて考察してみたいと思います。




簿記3級に何度も落ちた理由

まず、簿記についてですが、一見すると文系が取りやすそうな資格に思えます。

ただ、実際に勉強してみると、感覚としてはバリバリの理系科目です。文系の私は、案の定かなり苦戦しました。

細かい勉強時間は正確には覚えていませんが、簿記2級に約300時間、簿記3級に約200時間、合わせて500時間ほどは使ったと思います。しかも、短期間ではなく、数年にわたってです。

また、テキスト代や簿記2級の有料講義動画で約5万円、受験料で約2.5万円ほどかかっており、合計すると約7.5万円と、簿記にかけた時間だけではなく、投資額も多くなっていました。

それでも、簿記3級でさえ何度も落ちてしまったのには、必ず理由があるはずです。その理由についていくつか考察していきます。

簿記2級から勉強してしまった

簿記について何も知らないまま勉強を始めてしまう人に、ありがちなパターンだと思います。

「簿記を取るなら2級、3級は意味がない」

こんな先入観にとらわれて2級から勉強を始めると、痛い目に合います。

もちろん、それで合格できれば問題ありません。ただ、ここ数年で簿記2級は明らかに難しくなっており、共通試験では合格率が10%を下回ることもあると言われるほどの高難易度資格です。

私のように、うまくいかなかった場合はどうなるでしょうか。

簿記2級の勉強をして知識はあるが資格はない人と、簿記3級の資格をきちんと持っている人。

たとえ簿記2級レベルの知識があったとしても、それを証明する資格がなければ「簿記ができない人」と同じ扱いを受けてしまうでしょう。

実際、簿記を知れば知るほど、簿記3級の内容も決して薄いものではありません。

一方で、簿記2級が本当に必要になるのは、大企業レベルの実務だと感じました。

簿記3級は評価されない、という声もありますが、正直なところ、そう判断する採用担当者こそ、簿記についてあまり理解していないのではないかと思います。

そういった人に評価されなくても別に構わないと思いますね。

簿記2級と3級の違いは難易度だけではありません。2級にあって3級にない大きな要素が、工業簿記です。

簿記2級では、比較的範囲の狭い工業簿記で点数を稼ぐことが、合格のカギになります。

その結果どうなるかというと、商業簿記の基礎が疎かになりがちで、仕訳を覚えることばかりに必死になってしまいます。

精算表やBS・PLの作成といった、本来大事な部分が中途半端になってしまうのです。

今振り返ると、私の場合はまさにこれでした。

1回目の試験は、紙の共通試験を練習のつもりで受けました。

その後、2回目にネット試験を本番として受験したのですが、仕訳は練習通りにいかず、精算表は作れず、工業簿記も思ったほど解けないと、まったく歯が立ちませんでした。

暇があれば簿記2級の問題を解く、という生活を続けていましたが、やりすぎた結果、体調まで崩してしまいました。

その後は、簿記の数字を見るだけで気持ち悪くなってしまい、しばらく簿記から離れることにしました。それくらい、簿記2級に本気で取り組んでいたのだと思います。

土台がない状態で、いきなり上級編から手を出してしまうと、身も心もやられてしまう。これは典型的な失敗パターンだったと、今では感じています。

簿記をこれから学ぶ人は、必ず簿記3級からしっかり勉強したほうがいいです。

「とりあえず取れそうだから」という軽い気持ちで2級から始めると、痛い目を見る可能性が高いと思います。

そんなしくじり体験の詳細はこちらにまとめています。

簿記初心者が独学でいきなり2級を受験した末路

解く時間が足りない

私は簿記2級をいったん諦め、簿記3級の勉強に切り替えました。

商業簿記については、結果的に3級相当の勉強もしていたため、覚えている内容も多く「これはいけるかもしれない」と感じていました。

工業簿記がない分、商業簿記に集中でき、理解度も一気に上がったと思います。

簿記3級の1回目の試験を迎えました。

問題集の過去問もある程度解けており、準備は万全なつもりでした。

しかし、いざ本番になると、まったく時間が足りません。そして私には次の点が欠けていることに気づきました。

①根本的に基礎が足りていない

問題が解けるだけでは、1時間という簿記3級の時間制限には勝てません。如何に早く解き、見直しまでたどり着けるかが重要です。

問題を見た瞬間に「この取引はどの勘定科目か」「借方・貸方のどちらか」が反射的に浮かぶレベルでないと、かなり厳しいと感じました。

②筆記用具の使用方法

普段の勉強では、消しゴムが使えるシャーペンを使っていました。ところが本番では、消せないボールペンしか使えないことを、会場で初めて知りました。

慣れない筆記感覚のまま試験を受けることになり、これも地味に集中力を削がれました。

③電卓を叩くスピードの遅さと、打ち間違いによる動揺

6~7桁の数字が出てくると、桁を打ち間違えてしまい、打ち直しが発生。また、途中式をみながら計算できる関数電卓を使っていたこともあり、一般的な電卓操作に慣れていなかった点も影響しました。

また、右手で電卓を叩き、右手で書くという動きは、どうしても時間ロスになります。

左手で電卓を打てるようにし、指の位置も意識して、速く正確に入力できるようにしないと厳しいと感じました。

④手元の紙ではなく、PCを見ながら解くことに慣れていなかった

CBT試験では、PC画面の数値を見ながら計算し、入力していく作業の繰り返しになります。

そのため、首を上下させる動きや、数値の読み取りなど、入力スピードが紙で解く場合よりもどうしても遅くなってしまいました。

基礎の強化、ボールペンを使った演習、PCの数字を正確に早く左手で電卓を叩く練習などを行い、約半年後に2回目の試験に臨みました。

70点をとる配点・部分点を意識しなかった

簿記3級の2回目の試験を迎えました。

それでも今回は、ギリギリながら仕訳の計算自体は最後まで終えることができました。

ただ、問題を解いていて感じたのが、捻ってくる問題が割とあるということです。

正直、手元のテキストと問題集だけでは対応しきれない部分もあると感じました。

そこで、簿記3級2回目の不合格判定後、過去問集を新たに購入しました。

王道の勉強法としては、

「テキスト1冊+問題集1冊で回す」

のが基本で、新しく教材を増やすのはタブーとされています。

ただ今回は例外として、3冊目となる本試験形式の問題集を追加しました。実戦形式の問題に、数をこなして慣れるため(出版社は同じもの)

不合格だった内容についてですが、想定外の事態が起きました。第3問が、まさかの0点。

なぜだろうと振り返ってみると、第2問の精算表で、最後の転記までたどり着けずに終わってまった結果、途中まで書いていても1点も加算されていなかったことが分かりました。

ここで初めて「部分点がどこで取れるのか」という視点での対策が、完全に欠けていたことに気づきました。

70点を取るための配点や部分点を意識していなかったことは、大きな反省点でした。

資格試験で大事なのは「どのパートで何点を取るか」を意識すること。

別の記事でも散々自分でも書いてるのに、ここが、完全に甘かったのだと思います。

新しく購入した本試験問題集には「想定配点」が載っていました。

これによって、どこまで答えれば部分点がもらえるのかが、初めて具体的に分かりました。

その結果、

  • 難しい第2問が来ても、部分点を狙いに行ける

  • 第3問は、完璧でなくても30点近く取れる

  • 精算表は、修正記入欄で終わってしまうと0点になる

資格試験は、70点でも100点でも同じ合格です。逆に言えば、30点分は落としてもいい。

難しい問題の数点に時間を取られ、そのせいで、確実に取れる簡単な問題の数点を落としてしまう。これは本当によくあるパターンなので、要注意だと感じました。

これらの反省点を踏まえ、部分点を意識した解き方で「もう1回受ければ今度こそいけそうだ」と感じたため、翌週も急遽チャレンジしました。

簿記3級の3回目の試験を迎えました。

感触は悪くなかったのですが、結果は57点。解けた感覚と実際の点数のズレが大きすぎて、正直かなり戸惑いました。

ここまで対策が難しい試験は、学生時代を含めても、あまり記憶がありません。

そして私は、ここで一度、簿記3級の取得を諦めました。問題は解けるのに、本番になるとなぜか点が取れない。

自分なりに考えられる対策は、ほぼやり切ってしまった感覚があったからです。

半年後、気分もリセットされ「もう一度だけ受けてみよう」と思い、年明けから再び勉強を始めました。

これまでに200時間近く勉強していたおかげか、約半年間まったく簿記に触れていなかったにもかかわらず、内容はほとんど覚えていました。

改めて勉強した期間は、10日ほどです。

簿記3級の4回目の試験を迎えました。

問題も全体的に簡単に感じ、第1問では見直しの時間も取れ、仕訳ミスもいくつか見つけることができました。

第2問の1問目はあまり解けませんでしたが、部分点狙いで対応。2問目は商品有高帳の平均法だったため、比較的楽に解けました。

第3問のBS/PL作成も、1つだけ仕訳が分からなかったものの、それ以外は解けていた感覚でした。

部分点で稼げることが分かっていたので、試験中に焦ることもありませんでした。

そして「これは80点はいっただろう」と自信満々で点数を確認。

結果は、68点。

・・・?

ここで一番困ったのが「なぜ落ちたのか、その原因が分からない」という点でした。これが、最大のネックだったと思います。

どこが間違ったのかが分からない

学校のテストと違い、簿記の試験では、どこが間違っていたのかを教えてもらえません。しかも今回は、手応えがあったからこそ、余計に困りました。

第1問や第3問で、具体的にどこを間違えたのかが分からない。原因が見えない以上、次にどう対策すればいいのかも分からないのです。

感覚としては80点を超えている。それなのに、実際の点数はそこから10点以上低い。

何回試験を受けても、第1問では必ず2問ほど落としている。ただ、どれも自分では「合っているはずだ」と思っている問題ばかり。

第3問も、15点近く取れていません。決算整理仕訳で分からなかったのは、多く見積もっても1つ程度。

それなのに「だったら他にどこが間違っているんだ?」という疑問だけが残るので、どうすればいいのか分かりにくいのです。

精算表やBS/PLの転記ミスや計算も落とし穴

ひとつだけ心当たりがあったため、時間を意識しながら精算表やBS/PLへの転記を中心に、過去問を使って改めて解いてみました。

すると、仕訳自体は合っているにもかかわらず、電卓の打ち間違いや、残高試算表の金額を足し引きし忘れているなどのミスが、いくつも見つかりました。

正しい仕訳ができていても、最終的な数値を正しく入力できなければ点数はもらえません。

ネット試験では、PC画面を見ながら作業するため、こうしたミスがさらに起こりやすくなります。本当に、罠だらけの試験だと感じました。

こうして私は、簿記3級に4度も落ちてしまったのです。

まとめ

簿記3級に4回落ちた経験を振り返ってみて「単に勉強が足りなかった」と片づけられる話ではないと思っています。

簿記2級から勉強してしまったことで土台が歪んだこと、ネット試験特有の時間制限や操作への不慣れ、配点や部分点を意識しきれなかったこと、そして何より、どこが間違っていたのかが分からないこと。

一つ一つは小さな要因でも、それが積み重なることで「理解しているのに点が取れない」という状態に陥ってしまいます。

実際、問題は解けていました。勉強もそれなりにしてきました。それでも中々結果が出なかったのが、簿記3級でした。

簿記3級は取得が簡単な資格だと言われることもありますが、少なくとも私にとっては、非常に相性の悪い試験だったと思います。

その後・・・

翌週に、もう一度だけ受けてみようと思い、結果は運よく合格することができました。

まさか、5回も簿記3級を受けることになるとは。

テキストと問題集は以下の3冊を使いました。

問題集と本試験問題集のどちらか1冊を選ぶとしたら、個人的には「本試験問題集」をおすすめします。本番を想定した問題が多く、試験の癖を掴みやすいと感じたからです。

簿記の教科書(TAC社)

本試験問題集(TAC社)

簿記3級を勉強する際は「決して甘い試験ではない」ということを意識したうえで、取得に向けて取り組んでみてください。

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