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仮眠で記憶力UP!エビングハウスの忘却曲線に最適な復習タイミングを実験してみた

エビングハウスの忘却曲線、復習法 資格

勉強した内容をすぐに忘れてしまう悩みを持っていませんか?

その原因は「エビングハウスの忘却曲線」にあります。

この記事では、仮眠を活用し、効率よく記憶を長期定着させるためのベストな復習タイミングを実験結果とともに詳しく解説します。

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エビングハウスの忘却曲線について

エビングハウスの忘却曲線という言葉を受験や試験勉強等で聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

エビングハウスの忘却曲線とは?

エビングハウスの忘却曲線とは「覚えた直後は100%記憶していても、時間が経つにつれてどんどん忘れていく」という現象をグラフ化したものです。

  • 20分後:42%忘れる
  • 1時間後:56%忘れる
  • 1日後:67%忘れる
  • 1ヶ月後:79%忘れる

つまり、一度覚えたことも時間が経つほど忘れやすくなるということです。そのため、定期的な復習が重要となります。

一度忘れてしまったもの、中々思い出せないものを、定期的に復習して思い出すようにして、脳に必要な情報だと認識させることで、記憶の低下を防ぐことが重要となります。

短期記憶と長期記憶の違い

  • 短期記憶:すぐ忘れてしまう記憶。一夜漬けで覚えた知識がテスト中に抜け落ちてしまうのがその典型例です。
    例)一夜漬けで勉強して「覚えた!」と思って、いざテストに臨んだら、半分以上記憶から吹っ飛んだ。
  • 長期記憶:いつでも思い出せる記憶。試験で確実に点数が取れるようにするには、この長期記憶に情報を移す必要があります。

脳に「この情報は大事」と何度もメッセージを送ってあげることで、長期記憶化がしやすくなります。

また、間違った問題をしっかり反省することも長期記憶化しやすくなります。

「なんであんな間違いをしてしまったんだ」と思った問題って次解くときはさらっと思い出せませんか?

このようにどんどん間違えて覚えて長期記憶化させていく。

だから、暗記は繰り返し!とにかく反復!です。

睡眠を利用した仮説

人間は、記憶したものを睡眠をしているときに脳に定着させるという傾向があります。

(寝ているときに必要な情報と不必要な情報を整理しているため)

そのため、暗記を夜にして、情報が整理された朝に復習するのが効率がよいとされています。

何度も繰り返し勉強する

→「これは必要な情報だ」と脳に認識させる

→寝ている間に「必要な情報の方に整理させる」

→記憶が定着化

という流れを狙います。

※以下の動画を参考にしています。

ブレイクスルー佐々木さんの動画

睡眠(仮眠)を活用した暗記実験

今回、エビングハウスの忘却曲線と睡眠の関係を応用し「10分勉強+10分仮眠」を繰り返すことで、効率的に記憶を長期化できるか実験しました。

実験内容

  • 期間:1ヶ月(日時は必ず21:00~24:00までの間に行う)
  • 覚える内容:初めて聞く難易度の高い首都を20個
    例:レバノンという名称からベイルートを思い出せたらOK
  • 方法
    • 1日3セット「10分暗記→10分仮眠」
    • 最初の1週間は毎日、その後は週2回の復習
    • 暗記テストで覚えたかどうかを毎回記録
  • 覚えるもの
    ①イエメン(サナア)
    ②エリトリア(アスマラ)
    ③オマーン(マスカット)
    ④ガーナ(アンクラ)
    ⑤ガンビア(バンジュール)
    ⑥エストニア(タリン)
    ⑦ラトビア(リガ)
    ⑧リトアニア(ビリニュス)
    ⑨ルワンダ(キガリ)
    ⑩リビア(トリポリ)
    ⑪ナミビア(ウィントフック)
    ⑫ニジェール(ニアメ)
    ⑬パラグアイ(アスンシオン)
    ⑭ボリビア(ラパス)
    ⑮マリ(バマコ)
    ⑯モーリシャス(ポートルイス)
    ⑰レバノン(ベイルート)
    ⑱コスタリカ(サンホセ)
    ⑲シエラレオネ(フリータウン)
    ⑳セネガル(ダカール)

実験の結果

  • 1日目:20問中2問(10%)のみ記憶
  • 7日目:14問(70%)まで定着
  • 14日目:※1週間勉強なし→10問(50%まで低下)
  • 21日目:復習法を工夫した結果、15問(75%)に定着
  • 28日目:ついに20問すべて(100%)完全定着

短時間の仮眠と短時間の復習をセットで繰り返すことで、最初は苦戦した記憶も1ヶ月で完全に長期記憶化されました。

0~7日目

8~14日目

1週間で10%を70%まで記憶の維持を持って行くことに成功しましたが、1週間後には、50%まで下がっていました。

前回答えられなかった問題は全滅し、新たに覚えていたはずの問題が4問忘れていた結果になりました。

15~21日目

今度は、下記の暗記法を行います。行う日は火曜日と木曜日の2日間。

日曜日が検証日です。

これまでは、記憶の定着を実験するため、単に反復記憶法を用いました。

今回は、覚えられてないもの、覚えられそうなもの、覚えたものの振り分けをして暗記を行う際に効率のいい方法を用いることにしました。

また、どうしても覚えられそうもないものに関しては、工夫をしながら、記憶を定着させるようにしていきます。

10分勉強(暗記)して、その後、仮眠を10分をとるという方法は変えていません。

覚えられていないもの、覚えられそうなものが20個中10個あったのでそちらを重点的に対策を行いました。

残りの10個については、ほとんど目を通していません。

今回は、20個中15個と、75%まで達成という過去最高の結果となりました。

次回は思い出せそうな感触があったことです。ギブアップ状態の問題は0でした。1週間後、全く同じ方法で、もう1度実験をしてみることにします。

22~28日目

今週も、先週と全く同じ方法で暗記を行いました。

ついに、全問正解を達成することができました!

実験をし始めて「1ヶ月間」です。

実験結果から分かったポイント

  • 仮眠を挟むことで短期間の学習でも記憶が定着しやすくなる
  • 長期記憶化するには最低でも1ヶ月程度、反復学習が必要
  • 一度覚えたことを完全に放置すると徐々に忘れるため、定期的な復習が重要

効率的な暗記・復習のコツまとめ

  • 仮眠(10分程度)を勉強の直後に取る
    記憶が整理され効率が向上
  • 復習タイミング
    翌日、1週間後、2週間後、1ヶ月後など段階的に設定
  • 集中暗記は短時間で繰り返す
    「10分学習+10分仮眠」サイクルがおすすめ

実験から、短時間の仮眠を利用した反復学習は、忙しい学生や社会人にも効果的な学習法だとわかりました。

まとめ

  • エビングハウスの忘却曲線に基づいた復習と仮眠の組み合わせは記憶効率を上げる
  • 暗記科目対策は1ヶ月前から始めることで安定して記憶が定着する

ぜひ、今回の実験結果を参考に、効率よく記憶を定着させる勉強法を試してみてください!

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