勉強をする上で「暗記」は避けて通れません。学生時代には漢字や英単語、さらには歴史の年号や地理の名称など、多くの知識を記憶する必要があります。
私自身、クイズを趣味としており、数多くの難読漢字を覚えてきました。しかし、ただやみくもに暗記するのではなく、効率的な方法を取り入れることで、時間と労力を大幅に削減しました。
本記事では、私が実際に活用している暗記法を3つご紹介します。
- 漢字英単語
- 答えが短い一問一答形式
例)初代内閣総理大臣は誰→伊藤博文
などに利用可能です。
暗記を成功させるための3つのポイント
暗記を効率よく行うためには、以下の3点を意識することが重要です。
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暗記は一夜漬けでは定着しないと割り切る
長期記憶に定着させるには、最低でも2週間以上の継続が必要。 -
何を覚えていて、何を覚えていないのかを把握する
自分の記憶の現状を知り、効率よく学習を進めるため。 -
覚えていないものを重点的に対策する
全ての項目を均等に復習するのではなく、苦手なものを重点的に対策する。
効率的な暗記法3選
エクセルや単語帳に書き出し、記憶の現状を把握する
まずは、覚えたい単語や漢字をリスト化しましょう。エクセルを使うと便利ですが、単語帳でも構いません。
覚えたい難読漢字を50個書き出したとします。
★表1★

★手順★
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覚えたい単語や漢字をリスト化する
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初日は、とにかく頭に入れる作業を行う(声に出す、書く、読む、声を隠して覚えるなど)
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翌日、どれだけ覚えているかテストをする
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結果を3つのグループに分類する
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A:すぐに思い出せた
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B:なんとか思い出せた
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C:全く覚えていない
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Cを重点的に復習し、Aを増やしていく
3つのグループの分け方
- A:すぐに解答を導き出せたもの
- B:なんとか解答を導き出せたもの、思い出せそうだったもの
- C:全く無理なもの
表2
- Aランク:5個
- Bランク:15個
- Cランク:35個
という結果になったとします。自分には、何が分かっていて、何が分かっていないのかを振り分ける作業をしました。
これが全体把握。自分の現状を知ります。分かってるものを何回も復習してもあまり意味がありません。時間の無駄。
人間の性質的に、分かるものを復習したがる性質があります。結果を求めたがるからです。
労力配分をして繰り返し
A:10%:ほとんど暗記をする必要がない漢字
B:30%:何回か復習すればいけそうな漢字
C:60%:要対策が必要なもの(何回か復習したところで絶対すぐ忘れそうな漢字)
①Cに分類されている漢字をできるだけ0にすること
②できるだけAを多く、Bを少なくすること。
※全てAにすることではありません。
これが達成できれば、一気に暗記が定着していきます。
後は、BとCを中心に、答えを隠しながらテストをして反復を何回もします。
Aは1日1回くらいの復習で構いません。
きちんと覚えてるなぐらいで構いません。例え忘れていても気にしないでください。
両側から覚える(漢字⇄読み)
記憶を強化するためには、片方からだけでなく、逆の視点からも覚えることが重要です。
例)
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漢字→読み:「玉筋魚」→「いかなご」
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読み→漢字:「いかなご」→「玉筋魚」
英単語の場合も同じように、
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「りんご」→「Apple」
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「Apple」→「りんご」
というように、両方向から覚えることで、記憶の定着が早まります。
答えの頭文字だけ隠してテストする
頭文字だけを見て思い出せるかどうかを確認する方法も効果的です。
例)
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「玉筋魚(い)」→ わからない
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「玉筋魚(いか)」→ まだわからない
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「玉筋魚(いかな)」→ わかった!
このように、少しずつヒントを出すことで、記憶が強化されます。
英単語でも
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「りんご(A)」→ わからない
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「りんご(Ap)」→ Appleが浮かぶ
という形で試してみてください。
まとめ
今回ご紹介した3つの暗記法を組み合わせることで、効率的に記憶を定着させることができます。
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エクセルや単語帳を活用し、記憶の現状を把握する
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両側から覚えて、記憶を強化する
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頭文字テストで最終チェックをする
暗記は頑張れば頑張っただけ、必ず結果が出ます。
書いたり、答えを見ながら覚えるインプット時間を増やすのではなく、答えを隠しながら、頭の中で答えていくアウトプット練習を何度も行いましょう。
また、暗記法の1つ、エビングハウス忘却曲線に基づく実験も行いましたので合わせてご覧ください。

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